会長挨拶

 

 

 和歌山県水道協会会長

 日高川町長 久留米 啓史

 

  和歌山県水道協会は、昭和35年に県内水道の普及とその健全な発達を図るとともに、水道事業を通じ県民の公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与することを目的として設立されて以来、水道の維持管理についての技能及び能率の向上や水道布設の促進などに取り組んでまいりました。会員の皆様方のこれまでのご尽力に対し感謝申し上げます。

  県内の水道は、平成29年度末時点で98.3%という普及率に達し、県民生活の基盤として必要不可欠なものとなっています。一方で、節水機器の普及や人口減少に伴う水需要の減少など水道事業を取り巻く環境は大きく変化してきています。

  こうした中で、高度経済成長期に整備された水道施設の老朽化が進んでおり、南海トラフ巨大地震の発生予測の高まりとともに、近年甚大化する台風や局地的豪雨などの災害に備えて、計画的な施設の更新や耐震化を進めていく必要がありますが、脆弱な中小規模の水道事業体では財源の確保が大きな課題となっています。また、水道技術職員の高齢化や減少などの問題への対応も求められています。

  このように、水道事業体が抱える問題は多くありますが、和歌山県水道協会は、これらの課題解決に向け、安全で強靭な水道を次世代に引き継いでいくため、引き続き国に対しての予算確保や補助要件の緩和に向けた要望活動に取り組んでまいりますので、今後とも、皆様方の御支援、御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。